納骨・埋葬の仕方

今月は偶然お客様からの骨壷に関する同様の質問が多くありましたので、
少し書き込みたいと思います。

冠婚葬祭はその地方独特の習わしがたくさんあります。
今回はタイトルの「納骨・埋葬の仕方」ですが、
まず、関西と言っても地元である大阪の場合をお話し致します。

ご不幸があった場合、もちろん火葬を行います。
そして骨拾いをします。とここまでは全国違いは無いものと思われます。
(もちろん一部地域では未だに土葬の場合もあることでしょう)

問題はお骨を拾い、どの大きさの骨壷に収納するかです。
大阪の場合は、大小2個の白無地の骨壷を用意します。
大きい骨壷(口径15センチ~18センチ)に体全体のお骨を収め、
小さい骨壷(口径7.5センチ)に喉仏のみ納めるのが習わしです。

そしてお墓に納骨する時期が来れば白い木綿の布(袋)を用意し、
それに骨壷から中身のお骨を移し替え墓地に埋葬致します。
(決して骨壷ごと埋葬は致しません。)

その理由として、
骨壷は陶器製の焼き物のために土に帰ることはありません。
当然その中のお骨も土に帰せません。
なので大阪ではそのようにします。
(昔は火葬ではなく、土葬をしていたのでその名残と思われます。)
ご多分に漏れず私の親父もそのように致しました。

関東の方にこのお話をするといつも驚かれます。
骨壷のまま墓地に埋葬するのですから致し方ありませんね。